クンダリーニ覚醒に伴う神秘体験は様々です。

魂が何かを求め、その当時クンダリーニやヨガ根本経典を読んでもまったく理解できず、私は本は読むのをやめただヨガ行法をやりたい一心で1人で黙々とやり続けていた結果体験した出来事です。あれから、何十年も時が経ちましたが、その体験が起きた後に、私はインドへ旅立ちました。

皆さんの中にも、実際に形があるものでなく…何か魂が欲する思い。
それがあなたを駆り立てるのかもしれませんね?
私の20代の半ばは、何もなく…心がつぶやくのは…「ただ…超えたい…」それだけでした。

どのような事でもすぐに答えが出るわけでなく、必要な事は出来るだけトライする。その姿勢は今のあなたを成長させていく事でしょう。人生はまだ…始まったばかりなのですから…

クンダリーニ上昇による神秘体験

その前ぶれは、1990年あたりからあったと思います。90年~91年にかけ起こった体験でした。
ヨガのインストラクターとして、毎日3タイムのヨガ指導と、自分自身への求道の道に毎日明け暮れる日々でした。この不思議な現象は、ヨガをしっかりやった5~6年ほどたったそんなある時期に起きた現象です。

ちょうど呼吸法と瞑想をしていた時、私の体を包む周囲1メーター以上の空気が勝手に起こったバンダと共にすべての空気を飲み込むほどの強烈さで体内に取り込まれました。

私の感じでは、その周りが一時的に真空になったかのように感じられたほど、そのパワーを取り込みながら尾骶骨に眠っていた潜在力クンダリーニが生きているもののように爆発的に背骨を上昇し始めたのです。

それは、まるで原子力に匹敵するほどの強烈さを持っていました。

プラナーがエネルギー源として取り込まれ更に生き生きとした力が爆発的な推進力を生みだし、更に背骨を這うように上昇し始めたのです。

体は勝手にウッディヤーナバンダ含む3つのバンダが自然に起こり、更にケチャリムドラーも勝手に起こってきたのです。

舌が喉の奥に丸まるように吸いつき、息が勝手に止まってしまいこのままでいたら息ができない…大丈夫だろうか?

思ったほどそれは苦しいものではなく、しばらく見守っていると体内にため込まれたプラナーの驚異的な力が現れたのです。

すべてのパワーが総動員されたような感じでした。

尾骶骨に眠れるクンダリーニが爆発するような推進力で上昇し始めたのです。本当に生きているヘビのようにスシュムナー軌道を駆け上り始めたのです。

すでに、第3チャクラのマニピュラチャクラまでは活性化されていたようで、なんなくそこを通り抜けました。

マニピュラチャクラは、完全な活性化のためか?肉体的な内臓の感覚がまったくなく、お腹はまるで透明になったかのように透けて見えるようでした。

あえてためしに何かを食べてみると、食物の塊がただのエネルギーとして、透明になったような内臓全体に四方八方にエネルギーだけが、ただシュルシュル~と下方へ流れていくのが見えました。

肉体としての内臓は、完全になく空っぽという不思議な体験が起こりました。

やがて自然にヒーリング能力が目覚めたこともあり、数日後のヨガクラスでは、レッスンの後に体調がよくない生徒さんを相手に自己流でヒーリングを始めていました。

その当時はヒーリングということはまだ知られておらず、手を当てる癒しを行い始めてました。

毎日上昇と変化をもたらすこのクンダリーニはやむこともなく、更にクンダリーニのパワーはどんどんと上へ上へと押し上げてきて、やがてアナハタチャクラ(ハートセンター)に届くと、アナハタチャクラは、回転しながらまるで大きな華が開いていくように動いて見えました。

その動きと連動して同時にアジナチャクラも連動して回転し始めていました。

すると感情にも影響があり、ハートが大きく開いていくと誰かれとなく大きな愛で人を包んであげたい…という博愛…それも人類愛に近い愛を体験したのです。

それはずっと続き、やがて喜びや美しいと感じる感情が消えていくのでした。

たまたま外出先で移動する電車に乗っていた折、美しい女性を見て感情がどうなっているのか?試したところ、美しいと思える感情もなく、ためしに自分を罵倒してみても…傷つく心も消え失せて、喜びもなく悲しみさえもない、そんな感情も消えていく半面…まるでヒマラヤに1人いるような至福の境地が訪れました。

心の中では…

これがBKS アイアンガーに書かれていた「魂の詩」の事であったと知りました。

喜びもなければ…
悲しみもない…
自由自在な境地…

ハートセンターのチャクラはずっと回転しつづけ、アジナチャクラが開き始めていました。

アジナチャクラがくるくると回転しながら、開かれたと思うとその瞬間に、3つの過去生のヴィジョンとして現れました。

今の生の1つ前は真っ白い長いひげをした老人(聖者のような姿で)遠くに広がる砂漠の中…向こうはチベットのカイラス山が見え、私はチベットとインドの国境あたりに座っていました。

誰も人はいなく…たった1人…私はそこで瞑想三昧に耽っている姿がヴィジョンとして現れました。

その時自分が今世で何故か10代より「悟り」に興味を持ったのか?理由がわかったように感じました。

思い返すと3才の幼少期、風邪を引くといつも同じ夢の中で、目の前に現れる宇宙に溶け込んでみよう…そして自分が解け込んでしまい何もない感覚を味わってもいたのでした。

話しを戻しますと…
その当時、北鎌倉にヨガ指導のため夕方車で向かう最中…ちょうど大船当たり列車の踏み切りで遮断機が降りていました。

英語のテープを車の中で聴いてましたが、遮断機のある信号の点滅が面白く意識を集中していると、アジナチャクラから強烈なエネルギーが出て、かけていた英語のテープがいきなりビューン~!と早送りに巻き取られ、さすがに自分が怖くなったことを覚えいています。

こんなことがあるのだろうか?
ヨガレッスン後帰宅し、夜TVをつけて先ほどのようにアジナチャクラに意識を向けてみると、そこから出たエネルギーにTVが反応をしたのでした。

外を歩けば耳が大きなダンボの耳になったようになり、また、内なるヴィジョンが開かれ様々なものが見えました。また10数メーター先で歩きタバコをしている人のタバコのにおいが、まるで隣で吸われているようにツンと嫌なにおいに感じました。超感覚が開かれていったのです。

更にクンダリーニのエネルギーが上昇しつづけて、頭頂の中央直径2センチ近くがだんだんと硬く隆起し始め、内側からは勝手に「オームー シャンティ~ シャンティ  シャンティ オ~ オ~オ~~~ム~~~~」とマントラが起こるとともに更にエネルギーが上昇していきました。

内なるヴィジョンはヒマラヤの美しい山並みの中にいるそんな境地が続き、その美しい山の情景を見せてくれてました。

様々な超能力と共に究極の至福を味わいながらも…このままいったら頭蓋骨の中央直径2cm近くが丸く硬く隆起し始め、容赦なく下から押し上げてくる強烈なエネルギーに…どうなるのだろう?
もしかすると頭蓋骨中央の隆起部分に穴が開くかもしれない?という不安…このままでは危ないかもしれない!

そして、肉体の感覚を取り戻すためにお腹もすいてないのに、無理やり多く食べて体の感覚を取り戻し、またエネルギー調整とクンダリーニヨガのバランス調整の瞑想法でこの抑える事のできない、超常的な現象にバランスを取り戻したのです。

そのような事があッて以来、肉体は完全に作りかえられたようでした。背骨はほぼまっすぐとなり、また肉体を取り囲むオーラ全体は、常にビリビリした感じで、体全体は気の体になったようでした。

この体験からエネルギーとチャクラの関連、連動性や音、そしてマントラであるオームの意味する事に理解が起こりました。

その後5~6年後、鎌倉の駅から徒歩10分の所に引っ越したのですが、海まで歩いて30分以上かかる場所にいましたが、口の中が海の塩の味でしょっぱい感じにもなりました。ヨガから五感を超えた超感覚が開かれたのは事実です。その後も様々な神秘体験は日常的で普段感じるレベル以上に超感覚の世界を知りました。

人間の埋もれた可能性のすごさ、眠れる潜在力が誰にも備わっている…身をもってそれを知り「肉体をもって生まれた事のありがたさ…人間にすごさと素晴らしさを実感しています。

かつて過去クンダリーニが覚醒し記憶の断片をたどりながら書きましたが、体内で起こった様々な神秘は、エネルギー調整するまで長く続きました。

また、チャクラは7つと言われますが、活性化したチャクラは回転するような現象が見られない場合、チャクラの数を4つとする説もあるのだと思います。

クンダリーニ上昇は、特殊な体験ですので時には危険を伴います。
経験のある指導者について基礎からきちんと学ぶことが必要です。
結果を急いでも意味がなく…ただひたすら実践あるのみ…です。

チャクラはこのように強烈なクンダリーニの体験がなくても、音や色(オーラソーマ)との関連や波動から様々なアプローチで探究することは可能です。チャクラはあなたが生きるエネルギー身体、サトルボディです。

ここにあえて神秘体験の1部を書きましたのは、皆さん方が自分を知り実践を通して、内なる世界に無限の可能性があるということを知っていただきたい…と書いた次第です。
ただし大切なことは意識の成長と進化です。